うつ病の分類法は研究者によって異なり、何を基準に分類するのかには、さまざまな説が生まれています。最近では症状の程度によって「重症のうつ病」と「軽症のうつ病」に分けて考えることも多くなっていますが、原因によって「身体因性うつ病」・「内因性うつ病」・「心因性うつ病」の3つに分けて考える分類法が主流になっています。この分類法はスイスの精神科医であるキールホルツ博士が提唱したので、キールホルツの分類法と呼ばれています。
●身体因性うつ病
もともと脳を含めた体のどこかに異常があって、それが原因でうつ病になるもの。病気の場所によって細分化され、脳に病気がある場合は「器質性うつ病」、体に病気がある場合は「症状性うつ病」と呼ばれます。
●内因性うつ病
特定の原因が見つからず、ひとりでに発病するタイプのうつ病と考えられています。遺伝的な要因や体質的・気質的などの先天的要因が影響するとされており、気分の波の起こり方によって「双極性(二相性)うつ病」、「単極性(単相性)うつ病」、「遅発性(退行性)うつ病」に分けられています。
●心因性うつ病
精神的なストレスやショックなど、心理的原因によってうつ病を発病したもの。原因や症状によって、「神経症性うつ病」、「疲憊性うつ病」、「反応性うつ病」に細分化されています。最近注目されている軽症うつ病は、ほとんどが心因性うつ病と考えられています。
